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化粧品ブランドはとても多くありますが、意外と知られていないことがあります。
今日はいろんな化粧品ブランドに興味がある方や、化粧品業界に就職・転職をしたいと思っている方にも役立つ情報をお届けします。
ほとんどのブランドは大手化粧品会社の傘下
百貨店の化粧品フロアに行くと、たくさんのブランドがあります。
メイク、スキンケア、両方を扱っているブランド。安定の有名ブランド、エッジーでファッショナブルなブランド、ナチュラル志向のブランド、新しく日本で始まったブランド・・・。
実は、こういった大部分の有名化粧品ブランドは、大手化粧品会社の傘下に入っています。
海外の化粧品会社グループブランド
ロレアル グループ
ロレアルはフランスの会社。
ロレアルの持つブランドはこちらです。
- YVES SAINT LAURENT イヴ・サンローラン
- Lancôme ランコム
- shu uemura シュウ ウエムラ
- Kiehl’s SINCE 1851 キールズ
- La Roche-Posay ラ ロッシュ ポゼ
- VALENTINO BEAUTY ヴァレンティノ ビューティ
- Kérastase ケラスターゼ
- GIORGIO ARMANI Beauty ジョルジオ アルマーニ ビューティ
- Helena Rubinstein ヘレナ ルビンスタイン
- MAYBELLINE NEW YORK メイベリン ニューヨーク
新しいブランドとして、もともとオーストラリアのイソップや日本のタカミは買収され、ファッションブランド系のマルジェラのフレグランスやプラダのコスメもロレアルの傘下で展開しています。
- イソップ Aesop
- TAKAMI タカミ
- Maison Margiela Fragrances メゾン マルジェラ フレグランス
- PRADA プラダ
エスティ ローダー グループ
エスティローダーはアメリカの会社。本社はニューヨークにあります。
日本で展開しているブランドはこちら。
- エスティ・ローダー Estee Lauder
- クリニーク CLINIQUE
- MAC
- ジョー・マローン Jo Malone
- ル ラボ Le LABO
- ラ・メール LA MER
- トム・フォード TOM FORD
- ボビイ・ブラウン Bobbi Brown
- アヴェダ Aveda
- アラミス Aramis
- ドクタージャルト Dr.Jart+
- オーディナリー The Ordinary
直近の5年くらいで韓国のDr.Jart+やカナダのオーディナリーを買収しました。
一方で、展開していたToo facedは日本から撤退しました。
LVMHグループ
LVMHは言わずと知れたモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン。レザー製品からファッションブランド、お酒など幅広いブランドを持つ会社です。
- ディオール DIOR
- ゲラン GUERLAIN
- オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー OFFICINE UNIVERSELLE BULY
- メイクアップフォーエバー MAKE UP FOR EVER
また、EtvosもLVHM系の投資会社に買収されたので傘下と言えます。
他にもロエべやセリーヌ、ジバンシイ、ケンゾー、ステラ・マッカートニーなどのファッションブランドの香水や、MAISON FRANCIS KURKDJIAN(メゾン フランシス クルジャン)も保有。
日本で展開はしていないものの、話題性のあるリアーナのブランド「フェンティ(FENTY BEAUTY)もLVMHなんです。
アモーレパシフィック グループ
韓国の資生堂的な存在のアモーレパシフィック。最近は韓国コスメの勢いがすごいですが
- HERA
- イニスフリー
- エチュード
はアモーレ傘下です。
日本の化粧品会社グループブランド
ここまでは海外ブランドを取り上げてきましたが、日本も大手化粧品会社が多くのブランドを保有しています。
資生堂
資生堂という名前を全面に出して展開しているブランドもあれば、全くそういう見え方をしないブランドも多くあります。
資生堂とわかるように展開しているのは
- SHISEIDO
- エリクシール
- マキアージュ
- ベネフィーク
- HAKU
- d プログラム
- インテグレート
- アクアレーベル
- マジョリカ マジョルカ
でも、こちらも資生堂グループなのは知らない人も多いのでは?
- ナーズ NARS
- クレ ド ポー Clé de Peau Beauté
- イプサ IPSA
- BAUM
- ドランクエレファント Drunk Elephant
以前はベアミネラルやローラメルシエも資生堂でしたが、手放してしまいました。プレステージブランドの強化と、スキンケアにかなり力を入れています。
コーセー KOSE
大谷翔平さんの活躍によって新規顧客や男性の購入者も多く獲得したコーセー。
- コスメデコルテ
- ジルスチュアート
- アディクション
- 雪肌精
- ONE BY KOSÉ
- エスプリーク
- 米肌
- ヴィセ
- ファシオ
- ネイルホリック
- スティーブンノル ニューヨーク
その関連会社にはこちらのブランドがあります。
- アルビオン
- イグニス
- ポール&ジョー
- エレガンス
- アナスイ
花王
花王は2006年にカネボウを買収して、化粧品を強化しました。
- KANEBO
- コフレドール
- ルナソル
- ソフィーナIP
- Est
- キュレル
- Kate
- SENSAI
- SUISAI
さらに関連会社ののエキップにこれらのブランドがあります。
- RMK
- SUQQU
- アスレティア
ポーラ・オルビス
もともと訪問販売をメインの販路としていたポーラはブランド数は多くないですが、画期的な製品開発が多い印象です。
- POLA
- B.A
- リンクルショット
- ホワイトショット
- オルビス
- ジュリーク
グループのACROに属しているのが
- Three
2023年に終了という、業界では大きなニュースになったアンプリチュードとイトリンもポーラのグループです。
グループに属さない独立系の大手ブランド
独立系の大手ブランドもいくつかあります。
例えはシャネルはその最たるブランドです。
また、最近化粧品事業を始めたエルメス。
それからクラランスはずっと独立でやっています。
欧州ファッションブランドの化粧品参入
もともとシャネルはファッションから化粧品へと事業を広げましたが、サンローランやエルメスも然り。以前はバーバリーも化粧品を展開していました。
最近はこの傾向が加熱してきていて、プラダ、グッチ、セリーヌと参入してきています。
サンローランはファッションはケリングが持っていますが、ビューティはロレアルが展開。しかし、ケリングが2023年2月にケリング ボーテ(KERING BEAUTE)を設立してビューティ事業を内製化すると発表しました。
グッチのコスメはおそらくケリングが直接販売をしているようですが、サンローランはどうなるんでしょうね。ちょっと気になります。
また、カルティエやヴァン クリーフ&アーペルを保有するリシュモンもフレグランス事業の新部門を設立。
香水がメインなのだろうと想像しますが、部門の名前「ラボラトワール・ドゥ・オート・パルファムリー・エ・ボーテ(Laboratoire de Haute Parfumerie et Beaute)」を見ると、”ボーテ”とあるので化粧品事業を見越しているのが分かりますね。
ますます激化する化粧品業界、目が離せません。
まとめ
ご覧の通り、大部分の大手ブランドは数社に集約されます。
肌が弱い方は、自分の好きなブランドと同じグループの他のブランドも肌に合う可能性もあったり、似た製品が違うブランドの顔をして売られているのも見えてきたりしますよ。
独自成分がグループブランドに配合されていたりすることもあるので、そういった視点で製品選びをするのも楽しいと思います。
またこういった化粧品業界のお話も書いていきたいと思います。
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