【初心者向け】フェムテックとフェムケア、はじめに知るべき情報と基本のケア製品

フェムテック ライフスタイル

Style Mattersでは主にファッションと美容について皆さんの役に立ちそうな情報を発信していますが、美容というのは顔だけではありませんよね。

今日は最近様々な企業が進出したりイベントが開催されたりと盛り上がってきている「フェムテック」「フェムケア」についてお話ししようと思います。

・・・と思ったのですが、情報が盛り沢山になるので(Mattersあるあるですね汗)まず今日はフェムケアのお話から(笑)。

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Femtech(フェムテック)とは

もしかしたら「フェムテック」という言葉を初めて耳にする方もいるかもしれないので、まずは言葉の説明から。

FemTech(フェムテック)とは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語。女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービスのことを指す。
出典:IDEAS FOR GOOD Femtech(フェムテック)とは・意味

2015年に国連で採択されたSDGsに「5.ジェンダー平等を実現しよう」という項目があり、より女性のウェルネスも注目されるようになりました。

日本では2020年がフェムテック元年とされていますが、ルナルナという月経や排卵を予測する体温計測などができるアプリは、2000年からサービス提供しているんですよ。

一方、テクノロジーを活用していないものに関しては「フェムケア」と呼ばれていて、こちらはFemminineとCareを掛け合わせた造語で、日本で生まれた言葉です

なので、海外ではフェムケアという言葉は、特定の製品名として認知されていたりと同じ意味を持たないことに注意が必要です。

このようにフェムテックは”テクノロジーで解決するもの”というのが基本にありつつも、私の印象では、現状フェムケアとの境界が曖昧で、

女性特有の体やホルモンバランスに関わる問題を恥ずかしいものと考えたりタブー視するのではなく、女性は自分の体を理解して快適に健康的に過ごせるようにしようね。

それから男性もそういう違いを理解することで、女性の痛みや不安定さ、悩みも受け入ようね、だって女性はそういう作りなんだもの。

というものに関わる全てをひとまとめにフェムテックと呼んでいるような感覚があります。

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身近になったフェムテック&フェムケア

布ナプキンから始めました


私は10年くらい前から布ナプキンを使っています。

ポイポイと使い捨てていた化学繊維のナプキンをやめて、経血が染み込んだ布を持ち帰り、一晩専用の洗剤に浸して洗うということに初めは少し抵抗がありましたが、慣れてしまえばもう化学繊維には戻れません。

理由はいろいろありますが、一番大きいのは布ナプキンを使っていたら、しばらくして体が変わったことです。

まず一番気になっていた嫌な匂いがなくなり、肌荒れもなくなりました。さらには、ある程度自分のタイミングで経血を排出できるようになったんです。

つまり、トイレに行った時にまとめて出すことができるようになりました

体験したことがない方は多分想像がつかないですよね。でも、化学繊維のナプキンが流通するまではそうだったようです。

 

生理用品は特にデリケートな部分に使うので、安心できるクオリティのものを使いたいと思い、選んだのはさきほど貼ったInstagramのオーガニックコットン製の製品です。

布ナプキン トライアルセットオーガニックコットン メイドインアース 日本製
メイドインアースの布ナプキンセットを楽天で見る

以来、ずっと買い足して世代交代をしつつ使っています。

膣の経皮吸収は40倍以上

”経皮吸収”という言葉を聞いたことはありますか?

口から摂取することを”経口吸収”
皮膚から吸収することを”経皮吸収”

と呼びます。

皮膚は表面に接したものを吸収しますよね。

なかでも膣の吸収は腕の皮膚からの吸収に比べて、なんど40〜46倍も吸収すると言われています。

その吸収力の高さの理由は、皮膚に角質層がないから。

皮膚というのは私たちも触れている表面の表皮と、その下にある真皮でできています。

表皮の中でも一番表面にあるのが角質層です。このイラストの一番上にある黄色い層ですね。

膣にはこの角質層がないため、その分吸収力が高いのです。

最近は経血を吸収してくれるショーツや月経カップなど、より便利な製品が登場しています。

先月はGUが吸水ショーツを発売して、大手メーカーが乗り出すくらいフェムテック・フェムケアが一般的になったということを物語っています。

▼これですね
GU トリプルガードショーツ

女性が我慢せずに心地よく過ごすための製品が、これからたくさん登場していくのが楽しみです。

百貨店のフェムテックへの進出

もう1年半も前になりますが、2019年11月に大丸梅田が初めてフェムテック製品の売り場「ミチカケ」を作りました。

当時大手百貨店がフェムテックを推進することはとても大きなことを意味していましたし、社内の説得も大変だっただろうな、と思ったのを記憶しています。

そして、2021年春にはラフォーレ原宿にフェムテックやセルフプレジャー製品の専門店LOVE PIECE CLUBをオープン、伊勢丹新宿でも大々的にフェムテックイベントが開催されました。

▼ラフォーレ原宿に登場した「LOVE PIECE CLUB」
LOVE PIECE CLUB

 

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▼伊勢丹で開催したイベント(2021年3月17日(水) ~ 2021年4月6日(火))
センシュアル・ライフ ~わたしと向き合い、あなたとつながるフェムテック~

百貨店は多くの消費者の興味のある製品、需要のある製品を、いち早く取り上げて紹介していく場所。つまり、消費行動を反映している場所と言えます。

その百貨店がフェムテックをテーマとして扱うということは、それだけフェムテックが一般的になってきているということですね。

フェムケア初心者にはじめに読んで欲しい本2冊

ちつのトリセツ:原田 純(著)、たつの ゆりこ(監修)

私がフェムテックやフェムケアに興味を持ったきっかけは、FRaUという雑誌で見かけた記事です。

記事が残っていたのでリンクを貼っておきますね。

アソコを老化させない、膣ケアの方法[エロスの科学①]

この記事を読んで、紹介されていたこの本「ちつのトリセツ」と、いくつかのオイルを早速購入しました。


ちつのトリセツ 劣化はとまる

この本には、なぜデリケートゾーンのケアが必要なのか、ケアをしないとどうなってしまうのか、そして具体的なケアの方法までが紹介されています。

ということで、1冊目のおすすめ本は「ちつのトリセツ」です。装丁もかわいいですよね。

潤うからだ:森田 敦子(著)

そして2冊目はこちら「潤うからだ」です。


潤うからだ (美人開花シリーズ)

著者の森田敦子さんはスキンケアブランドを立ち上げてフェムケア製品も開発・販売されている、フェムテック・フェムケアでは大御所的な存在の方です。

▼ブランドサイト
INTIME ORGANIC

積極的にメディアにも出て啓蒙活動をされているのでご存知の方も多いかもしれないですね。

先程紹介した伊勢丹イベントのキュレーションも森田さんが担当されています。

こちらの本でもデリケートゾーンのケアが必要であることが書かれているのと、女性の体の作りやフェムケアの考え方などが語られています。

デリケートゾーンケアにお勧めの基本プロダクト

さまざまなインプットとトライアルを経て、私が今使っているおすすめの製品を2つだけご紹介しますね。

顔のスキンケアですでに使っているアイテム数が多いので、フェムケアアイテムはできるだけシンプルケアにするために、「洗う」「うるおす」にフォーカスしています

アルジタル / デリケートハイジーンソープ

私はフェムケアの製品を購入する時はコスメキッチンに行くことが多いのですが、お店の方と相談して決めたのがまずこの「アルジタル」というイタリアのオーガニックブランドの液体ソープです。

柔らかく泡立って、爽やかな使い心地でありつつもしっとりします。

250mlと容量がたっぷりなのもおすすめポイントです。


アルジタル
デリケートハイジーンソープ
250mL / ¥2,860 (税込)

保湿成分をたっぷり含んだグリーンクレイ配合の柔らかな泡が、肌のうるおいを保ちながら、かゆみ・かぶれの原因となるかさつきを予防。
顔や身体の皮膚とは異なるpH値を持つデリケートエリアのためのソープで、肌本来がもつ自浄作用を守りながら、においやトラブルの原因を優しく洗い流します。
むれやすい肌をスッキリ清潔にし、洗い上りはスーッとさわやか。

上記の公式サイトでも購入できますが、いつも利用しているショップで購入される方は以下のリンクから購入ページへ行けます。

コスメキッチンは欲しいものが結構取り扱われているのと、頻繁にポイントアップをやっているので私はよく利用しています。

コスメキッチンでの購入はこちら

Rakutenでの購入はこちら

Amazonでの購入はこちら

organic BOTANICS / ヴァージノル


organic BOTANICS
ヴァージノル
28mL / ¥3,300 (税込)

そしてもう一つのアイテムがこちらのオイルです。うるおしつつマッサージするのに使います。

デリケートゾーンに使えるオイルはいくつかあるのですが、なかでもこのオイルは唯一会陰(えいん)だけでなく膣内部にも使えるという製品なので、選びました。

それだけ安全なものだということですよね。

人気があるみたいでよく売り切れていますが、しばらくすると入荷されます。

公式サイトにあるとおり、Vライン、Iライン、Oラインに使います。鼠蹊部から会陰、膣、お尻の上の仙骨まで使います

ただうるおすだけで何がいいの?と思っている方に、公式サイトに買いてある答えを引用してご紹介しますね。

【膣ケアをすると何がいいの?】
・エイジングによる萎縮や摩擦などにより、乾燥した肌がふっくら潤う。
・粘膜を潤すと、免疫力が高まり、細菌に侵されにくい身体になる。
・膣を柔らかく温められた状態にしておくと、生理痛や尿漏れ、便秘、痔の改善に。
・巡りがよくなり、冷え性改善に。
・弾力を与え、エイジングケアに。
・βエンドルフィンが分泌されることで、コラーゲンやエラスチンの生成が促され、ハリのあるお肌に導くと言われています。
・会陰マッサージで骨盤底筋、尿道括約筋、肛門括約筋などが柔軟になり、尿漏れや子宮脱の予防に。
・触れることで「愛情ホルモン」とも言われるオキシトシンが分泌。イライラが緩和され、穏やかな気持ちに。

こんなによい影響があるなんて、すごいと思いませんか?

肌にハリや柔らかさをもたらしてくれるだけでなく、冷えを解消したり、マッサージや筋トレをすることで、将来起こりうる病気さえも防いでくれるのです。

顔やダイエットなど、見た目でわかる部分だけでなく、デリケートな部分もケアすることがとても大切とわかっていただけたと思います。

購入サイトを探してみたのですが、公式サイトの他にはコスメキッチンがいいようです。

コスメキッチンでの購入はこちら

Rakutenはお取り扱いがなく、Amazonでは定価の2倍の金額だったので(!)リンクは貼らずにおきますね。

まとめ

今日はフェムテックとフェムケアのお話と、初心者の方にまずおすすめのフェムケアの本と、基本製品を紹介しました。

もしかしたら「デリケートゾーンの話なんて・・・」と、恥ずかしいと思ってしまう方もいるかもしれません。

でも、あなたの体です。恥ずかしいなんてないんですよ。

それに、ちゃんとケアしてあげないと、これから数十年歳を重ねていった時に、健康でいられなくなってしまうかもしれないのです。

自分の体のことを知って、いたわってあげてくださいね。

まずはデリケートゾーンのケアから始めて、いくつになっても健やかでいられるようにしましょう。

次回はテクノロジーを使ったフェムテックの製品を紹介できればと思っています。

ではまた。

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